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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【白いんげん豆】「脾」の働きを強化して体内の水分排出を促し気象病を改善

公開日: 更新日:

 中医学では、気象病は消化器官や水分代謝をつかさどる臓器「脾」の弱りが関係していると考えます。脾は取り込んだ栄養を人間のエネルギー源である「気」に変えて全身に送る働きがあります。生きる「土台」ともいえる脾の働きが悪くなると、体力不足で疲れやすく、免疫力も下がり、外界への対応能力が低下します。

 そして、脾は湿気に弱い臓器です。梅雨どきはその働きが1年で最も弱くなり、身体が重だるい、むくみ、体力の低下といった症状を引き起こしやすくなります。とくに、もともと脾の弱い人は台風の前には劇的に体調が悪化する傾向があります。また、身体に入り込んだ湿気は体内で余分な水分が停滞しやすく、関節痛、頭痛、下痢、湿疹といったトラブルも現れがちです。

 梅雨どきの気象病対策のためには、脾を強めて、水分代謝をアップする食材を取り入れることが大切です。

 おすすめは豆類で、中でも白いんげん豆は脾の働きを強化して体内の余分な水分排出を促す優れた働きがあります。胃のトラブルにもよく、消化促進、食欲不振、吐き気にも威力を発揮してくれます。

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