池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【白いんげん豆】「脾」の働きを強化して体内の水分排出を促し気象病を改善

公開日: 更新日:

 梅雨を迎え、体調がすぐれない。台風の前になると身体が重だるくて、頭痛もひどい……。もしかすると「気象病」かもしれません。

 気象病とは天候の変化によって現れる不調をいいます。気圧、温度、湿度などの変動が原因で自律神経のバランスが乱れることにより引き起こされ、近年、気候変動が大きくなっている影響から、増加傾向にあるともいわれています。症状としては、倦怠感、頭痛、関節痛、腰痛肩こり、めまいなどの不定愁訴が現れます。また、気分の落ち込みなどメンタル面の不調もみられます。

 気象病は、大気が不安定で気圧の変化が多い季節の変わり目に起きやすく、3~6月頃と、10月、11月に発症するケースが多いとされています。とくに、台風などの大型の低気圧は、急激な気圧の変化によって気象病の引き金になりがちです。

 シニアは体温調節機能が衰えて寒暖差への適応が困難になりやすく、自律神経の働きが低下しているため気象病のリスクが高い傾向があります。湿度が高くなる梅雨どきは、汗が蒸発しにくく、水分代謝が悪くなるためにうまく体温調節ができなくなりやすい季節なので、いよいよ体調を崩しやすく注意が必要です。

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