思春期女子の悩みは「ユースクリニック」へ…病気から交際の悩みまで
「『医療機関を受診するほどじゃないけど』といった相談も多いです。薬の処方など医療的介入が必要と判断した場合は、クリニックの予約を取り、後日保険証持参で受診してもらいます」
門間院長がユースクリニックを開いたきっかけは、17年、18年と平塚市で起こった新生児遺棄事件。困っている女性が気軽に相談できる場所が必要と痛感する中、スウェーデンをはじめ北欧でポピュラーな存在であるユースクリニックを知った。
スウェーデンには「ユースクリニックのためのガイドライン」があり、「人権尊重の考えを基盤とし、“若者の性と生殖に関する健康と権利”に焦点を当て、身体的・精神的なウェルビーイングを促進することを目的とする」と記されているという。
「若者中心の場であることが重要で、専門知識を持ったスタッフが若者を尊重した対応をしている。人口1000万人ほどのスウェーデンには約250カ所のユースクリニックがあり、中学、高校の保健の授業では、困ったことがあったらユースクリニックを利用するようにと学ぶそうです」
■性的グルーミングへの警告も