著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

ドタキャンと前言撤回はよくある話…親と子供の意識にはギャップがある

公開日: 更新日:

 親と介護の話をしていると、お互いの認識のズレに戸惑うことがある。原因は、自分はまだ大丈夫と思っている親と、かなり危ないと感じている子供との意識のギャップだ。

 足腰が弱っているから杖を使って欲しい。介護認定を受けてみよう。体力が落ちているので、通所リハビリに通わせたい。1人暮らしに限界が見えたので施設への入居を考えてみないか?

 子供は親の今後が心配になり、よかれと思って解決策を提示していくのだが「はいそうですか」と素直に納得してもらえない。まだ必要ない、考えておく、覚えておく、と嫌がるそぶりを見せることが多い。

 それでも根気よく話し合い、ようやくOKをもらっても間際になってドタキャンされてしまう話をよく聞く。都内に住む50代のAさんもその洗礼を受けたひとりだ。

「なんで? この前ちゃんと話して納得してくれたはずでしょ!」

 ある日の早朝。Aさんは妻の怒声で目を覚ました。相手は熊本に住む義母のようだ。漏れてくる会話から、入居を検討していたサ高住への申し込みをキャンセルしたいと言い出しているようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ