シティホテルの清掃仕事を受注している会社から「正社員」に誘われ、社長と面接

公開日: 更新日:

 聞けば、これまで大卒者の応募は一人もいなかった。そこに大卒の私が応募してきた。おまけに私が勤務してきた会社は世間的によく知られている。それらをメリットととらえ「あまり給料は出せません。月給25万円プラス賞与くらいですが、午後5時には帰れるよう配慮します」と白木氏は情熱的だ。

 後日このことを70代の友人に話したら「そりゃそうだよ。キミみたいな有名企業の社員は中小企業経営者にとって『うちはこんな人材も抱えていますよ』と看板になる。社長も出てきて採用したくなるのは当たり前だ」と言われた。

 それを裏付けるように、白木氏は「最初はベッドメーキングなどの実務を覚えていただきますが、いずれは他のスタッフが担当した部屋を見てしっかり清掃できているかを点検する仕事に回っていただきたい」。

 一種の管理職として迎えたいというわけだ。

■以前の会社の後輩に見られたくない

 ただし客室清掃の仕事は「かなりの重労働」という説明も欠かさなかった。働くのがいやになり、出勤日の午前9時に「昨日親父が死んだ」とウソ電話をかけてきてズル休みし、翌日から来なくなる人もいるそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北