どうする?ギリギリ昭和脳アラフィフの危機…何が「不適切」かよく分からない
2月20日に準強姦容疑で警視庁捜査1課に逮捕された映画監督の榊英雄容疑者(53)は「冤罪です」と容疑を否認しているというが、2022年にも「週刊文春」で複数の女優に性行為を強要した疑惑が報じられている。当時も榊容疑者は身の潔白を主張していた。
「榊監督のクズっぷりは業界内では有名でしたからね。そもそもアラフィフの映画人って〈映画は不良が作って不良が演じて不良が見るもの〉という昭和の考えに染まっている世代でしょ。〈先輩たちだって食い散らかしていた〉ぐらいに高をくくっていたのかも」(映画業界関係者)
もちろん、映画人だろうがお笑い芸人だろうが“性加害”が許されるわけもないが、脚本家でライターの源祥子氏は「あくまで一般論ですけど」とこう続ける。
「映画人に限らず、今のアラフィフってビミョーな立場ですよね。若い時分は昭和の価値観どっぷり。横暴な上司に我慢を重ね、自分が偉くなった途端に〈これまでの価値観は通用しない〉と厳しい要求を突きつけられ、あれもこれもハラスメントだとダメ出しされている。そろそろ退職という“アラ還”みたいに開き直ることもできないし、平成育ちの20代、30代ほど柔軟性もない。〈正解がよく分からん〉というモヤモヤを一番抱えている世代なんですよ」