駐日イスラエル大使館と日本の宗教団体が“自作自演”で…ガザ攻撃を正当化する偽装デモ
「主催はあくまでもイスラエル救援委員会。趣旨に賛同して参加したと答えるようにして下さい」
教団や大使館の関与を隠すようにという指示だ。この委員会自体、キリストの幕屋の教祖である故・手島郁郎が設立したものだが。
集会にはギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使ら複数の大使館関係者も出席。コーヘン大使はこうスピーチした。
「このような東京キャンペーンを企画してくださり、ありがとうございます。幕屋の皆さんは、どんなときも私たちイスラエルとともに歩んでくれました」
相手がキリストの幕屋という宗教団体であることを、大使館側も知った上でのことというわけだ。
これにまんまとだまされたのが、テレビ朝日。さも「イスラエルを支持する一般市民のデモ」があったかのように報道した。しかし悲しいことに、テレ朝以外のメディアは報じないばかりか、取材にも来なかった。
イスラエルといえば、映画などでは諜報機関「モサド」による高度な政治工作が描かれることもある。しかし今回のデモ偽装作戦は、ずいぶんとお粗末だった。 (つづく)