「出馬表明」焦らしまくる小池都知事 “おいしい”公務利用で事実上の選挙活動ガッツリ展開中
いつまで引っ張るつもりなのか。
任期満了に伴う東京都知事選(来月7日投開票)の告示(20日)まであと10日に迫ったが、小池知事がなかなか正式に出馬表明しない。当初、都議会開会日の先月29日に表明すると目されていたが、直前に立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬表明。「同じ土俵に乗ったとみられるのは得策ではない」(都民ファーストの会関係者)との理由で小池知事は表明を見送ったようだ。まだダンマリを続けるのか。
「次の焦点は12日の都議会最終日の本会議です。この日に表明するとなれば、11日に議院運営委員会で知事が表明するタイミングを含め、段取りを決めることになる。すると先に情報が出て、11日は『あす表明へ』と報じられ、12日も『表明した』と報じてもらえる。2日間はメディアジャックできるわけです。逆に、告示ギリギリまで引っ張ると『今日も表明しなかった』と、連日報道してもらえる。どちらもおいしい状況です」(同前)
小池知事は、いつ表明しても注目される現職の強みをフル活用し、焦らしまくっているわけだ。
そんな中、実は既に事実上の“選挙活動”にも着手している。
小池知事は8日、都知事選と同日に投開票される都議補欠選挙(中野区選挙区)に出馬予定の荒木千陽元都議の決起集会に駆け付けた。荒木氏は小池知事の最側近で秘書を長年、務めてきた。この日、中野区内の会場に集まった約300人の聴衆を前に、小池知事はいつものニヤケ顔で都政での実績をアピール。その後、荒木氏は「私は、小池知事が都知事選に出られると確信している」と断言していた。さながら、選挙中に行われる支援者向けの「ミニ集会」の様相である。