「出馬表明」焦らしまくる小池都知事 “おいしい”公務利用で事実上の選挙活動ガッツリ展開中

公開日: 更新日:

1万円バラマキは“事前運動”

 先月末には都庁内に設置された保育園を視察。「チルドレンファースト」を打ち出してみせた。さらに、世界禁煙デー(同31日)に行われた東京スカイツリーの点灯イベントには、都医師会の尾崎治夫会長と共に出席。小池知事と近い尾崎氏は「医療関係団体すべて、あるいは介護の団体、小池知事に引き続きやってもらいたいと、皆さんそう思っていると思う」と“応援メッセージ”を送っていた。

 さらに分かりやすいのは、低所得世帯向けのバラマキだ。

「物価高騰対策臨時くらし応援事業」と銘打たれた施策がそれで、住民税非課税などの約190万世帯を対象に1万円分の商品券や電子ポイントを配る。ウェブ受け付けが、都知事選告示3日前の17日から開始されるだけに「ほぼ“選挙買収”」(都政関係者)。190万票をカネで買おうというわけか。

 ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「小池都政は子育て対策として、都内の子供全員に月5000円を給付する『018サポート』という事業も知事選前に実施しました。低所得世帯や子育て世帯への給付は重要だとは思いますが、月5000円とか、1回こっきりの1万円給付で問題が抜本的に解決できるとは思えません。都知事選のための“事前運動”と受け止められても仕方ないでしょう」

 蓮舫氏に圧勝しないと気が済まないということか。あまりに露骨だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 2

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  5. 5

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  1. 6

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  2. 7

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  5. 10

    吉田皇嗣職大夫 “灘高卒の超秀才”も悠仁さまの受験アドバイザーになりきれず…最近の推薦入試に疎かった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」