日本のトイレは男女平等なのか? 台湾では女性用の数が3倍らしいが…
ちなみに日本でも職場のトイレの個数は法律で決められていて、男性の大便所の数は社員60人以内ごとに1個、小便所は30人ごとに1個、女性用は20人ごとに1個。男性65人、女性65人のオフィスの場合、男性用の大便所2個、小便所3個なのに女性用は4個と、総数では女性用が少なくなるわけで、台湾なら女性用は6個になる計算だ。
「商業施設は規模によってもまちまちで、東京・銀座の老舗百貨店では男性用の大便器2個、小便器2個に対して、女性用は7個と配慮されていますが、トイレの平均滞留時間は、小便ならチャックを下ろすだけで済む男性より、化粧直しもする女性の方が2分ほど長いというデータもありますからね」(大手ゼネコン関係者)
女性用トイレの前で長蛇の列も納得か。脚本家でライターの源祥子氏はこう話す。
「古い劇場なんかだと、明らかに女性客が多くてもトイレが男女同数だったり……男性用を女性に開放してくれたりしますけど、女性用の数を増やすことで『男女差別』と文句を言う人、いますかねえ。トイレの前で待ちくたびれる男性も内心は『女性用を増やしたら』と思っているのでは」
ただ男女で数を揃えておけばいいという考えは“悪しき平等”か。