“富士山隠し”の幕をコンビニが撤去していた…インバウンド急増の複雑心境を地元飲食店が吐露

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 時には迷惑なインバウンド対応のかじ取りは難しい。「映え」スポットが多くの客を呼んでいたのは事実で、コンビニ周辺はかつての活況を失っていた。近くにある飲食店の経営者は、こう本音を打ち明ける。

■「町のマイナスイメージにつながった」

「以前はかなり多くの訪日客が来てくれて、周囲の飲食店も大変賑わっていました。けど、幕が設置された翌日からお客さんが半減してしまいました。行政側の対応が間に合わなかったことでの苦肉の策だと思いますが、それでも富士山を隠してしまうのはあんまりです。町のマイナスイメージにもつながったと思います。警備員の増員や、トイレとゴミ箱の設置、道路沿いにフェンスを建てることなどで対応できなかったのでしょうか。せっかく世界から注目される人気スポットとなっていただけに、本来の場所の価値を損ねてしまうのは残念すぎます」

 インバウンドはもはや、経済的にも無視することができない。共存への模索が賢明だろう。

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