茂木幹事長総裁選で掲げる「増税ゼロ」は“ちゃぶ台返し”の極み…信用ゼロの指摘も止む無し

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「立候補すること自体が間違っていたのでは」「イメージ向上のはずが逆になるとは」……。永田町の与野党国会議員の間からこんな冷ややかな指摘が出ているのは、4日に都内で会見を開き、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に出馬表明した茂木敏充幹事長(68)だ。

 何といっても注目を集めたのは、茂木氏が会見で「増税ゼロの政策推進を実行していく」と強調したことだ。

 茂木氏は「成長力と生産性を向上し、一人ひとりの所得をアップさせることが最優先目標だ」と切り出し、経済成長による税収や税外収入の増加で「数兆円単位の財源確保が可能」と説明。「防衛増税、子育て支援金の追加負担、それぞれ1兆円を停止する」と訴えた。

 だが「防衛力の抜本的強化」「異次元の少子化対策」は、岸田文雄首相(67)が政権浮揚策として掲げた“肝いり”だ。財源となる防衛増税、子育て支援金の徴収も連立を組む公明党との紆余曲折の与党協議を経て決まった。

 茂木氏は岸田政権を支える幹事長として政策に理解を示していたはずなのに、それをあっさりとちゃぶ台返ししたのだから与野党議員から驚きの声が漏れるはずだ。

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