今どきの「50代」元気なさすぎ…は偶然か必然か? 自民党総裁選には候補者ゼロ
自民党総裁選(27日投開票)は過去最多9人の乱戦となっている。最年少は43歳の小泉進次郎元環境相、最年長は71歳の上川陽子外相。小林鷹之前経済安保相は49歳で、50代が一人もいない。
「たまたまでしょうが、サラリーマン社会の現状を見ているみたいで、チト寂しいですね」と、大手メーカーの50代人事担当者は苦笑する。
今の50代は、35年前に10代半ば~20代前半の青春時代を過ごした。1989年の参院選で、当時の社会党の土井たか子委員長が“マドンナ旋風”を巻き起こした頃だ。
「今の50代のオジサンって中途半端なんですよ。60代より上のようにバブルの恩恵を受け、年功序列、男尊女卑が色濃いバリバリの“昭和脳”でもないし、下の世代のようにデジタルネーティブな新時代の青春も送っていません。どっちつかずだから上に盾突く感じでもないし、下にも遠慮しがち。役職定年で年功序列の恩恵も受けないまま、心が折れていたり。全体的に元気がない」(前出の50代人事担当者)
86年に男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出に伴って晩婚化も進んでいた。