自民ベテラン“ドサクサ駆け込み世襲”に批判続出!桜田義孝元五輪相は長男内定まさかの失敗
自民党内からも批判噴出
しかし、形だけの「公募」には、さすがに党内からも批判が噴出している。
平将明デジタル相は9月10日、X(旧ツイッター)に「現職がギリギリまで、引退を表明せず、時間がないからとまともな公募による選定をすっとばして、こどもに継がせるような『いんちき世襲』はダメです」と投稿。
裏金議員の萩生田光一元文科相までが2日、ユーチューブで「解散間際になって急に毎日のように『今期で引退』と出ている。いやらしい。時間がないから息子で、みたいな『なんちゃって世襲』はやめた方がいい」と批判している。
実際、ただでさえ世襲批判は強いのに「駆け込み世襲」では、有権者から反発を買うだけなのではないか。
世襲批判の声があり、桜田義孝氏の長男は候補者に内定されなかった。
「自民党に対する国民の目は非常に厳しくなっています。自民党執行部が、突然、裏金議員を公認しない方針を決定したのも、『このままでは選挙は負ける』と、世論の厳しさに気づいたからでしょう。地盤、看板、カバンを引き継ぐ世襲議員に対する世論も同じだと思う。まして『なんちゃって公募』で選ばれたとしたらなおさらでしょう」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
世襲議員は軒並み、落選となってもおかしくない。
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