摂理=キリスト教福音宣教会 SDGsで大学生を勧誘する手法で信者が16年前の3倍
摂理は日本の大学で宗教であることを隠し、文化系サークルなどを装って学生を勧誘していた。男性も勧誘されるが、女性は教祖の好みに合うと“ハーレム”行きとなる。そのため06年の騒動をきっかけに全国で摂理対策に取り組む大学が一挙に増えた。
それでも摂理は大学での偽装勧誘をやめなかった。それどころか、学内の監視が厳しくなると大学の外で行き帰りの学生を狙って声をかけたり、SNSで大学生を狙って声をかけるなどの手法に切り替えた。高校生にも勧誘の手を広げている。
勧誘の場所が変わっただけで、宗教と関係のない学生サークルを装う手法は同じ。最近では、SDGsについて学ぶオンラインイベントなどを開催し、それを名目に大学生を誘う。高校生には受験や大学生活について現役大学生がアドバイスするイベントを企画している。
おかげで信者数が急増。06年当時は日本国内で2000人程度だったが、現在は3倍以上に膨れ上がった。18年以降、全国に点在する支部教会のいくつかは宗教法人格まで取得した。認証した自治体の関係者は筆者にこう話してくれた。