米大統領選の決着を見据え、気の早い投資家はこう動いている…米金融機関が注目リポート
日本なのに連日、11月5日投票の米国大統領選挙が報道されている。インド系カナダ人の英会話の先生は、「日本には米軍基地があり、小学校から英語を教え、まるで米国の51番目の州だね」と言った。
実際、株価は米国に一喜一憂、日本の首相に誰がなっても微風だが、米国は共和党と民主党で政策に大きな違いがある。日本への影響は軽視できない。
民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏の支持率は拮抗。8年前のヒラリー・クリントン氏(民主党)とトランプ氏の選挙戦と様相が似てきた。このとき、得票数ではヒラリー氏が僅差で上回るも、選挙人数は232人で306人を獲得したトランプ氏に敗れた。
大半の州は、最多得票の候補が州ごとに割り当てられた選挙人を全て獲得する「勝者総取り方式」。大統領選挙のたびに勝利政党がかわりやすい振り子のような州をスイングステートと呼ぶ。民主党地盤の北東部や西海岸は、そのシンボルカラーにちなみブルーステートと呼ばれ、共和党地盤の中西部や南部はレッドステート。スイングステートは青と赤を混ぜたパープルステートといわれる。選挙人過半数の270票獲得には、スイングステートが鍵。米国主要メディアは、24年大統領選のスイングステートとして、アリゾナ州(選挙人数11)、ジョージア州(16)、ミシガン州(15)、ネバダ州(6)、ノースカロライナ州(16)、ペンシルベニア州(19)、ウィスコンシン州(10)を挙げている。