自民総裁選に出馬する小林鷹之を「シン・保守」などと持ち上げるTVメディアの醜悪
東京新聞の取材に対し、小林氏は「一言一句は覚えていないが、発言はしていないと思う。旧統一教会の教えを存じ上げないので、それを肯定するような発言はしていない」と答えたというのだが、当時、旧統一教会との接点が問題化し、その後、説明が二転三転した揚げ句に大臣辞任に追い込まれた山際大志郎・経済再生相(55)のケースと変わらない。
■脱法・違法行為を繰り返していた議員のどこが優秀なのか
小林氏は今年7月下旬の「BSフジ」の番組に伊吹文明元衆院議長(86)と出演した際も、「保守とは」について、「それは自助自立の気概、公への貢献、勤勉さ、謙虚さ、地域や家族の絆など」と持論を展開。「自助・公助・共助」を強く訴えていた政治家と言えば菅義偉前首相(75)だが、教義で「家族の絆」などを必要以上に強調しているのは旧統一教会だ。
小林氏はまた、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件について、最大派閥安倍派(清和政策研究会)の所属議員が要職から外された状況に触れ、「処分を受けた方も一人一人は優秀だ。挙党一致で取り組まないと国難を乗り越えるのは難しい」と振り返っていたが、脱税が指摘される脱法・違法行為を繰り返していた議員のどの部分が「優秀」なのか。さらに「国難」とは誰にとってなのかは多くの国民が疑問に思うところではないか。