稽古総見また欠席 貴乃花理事“職務放棄”と奇行の裏の本心
「また」と言われるのも無理はない。貴乃花理事は以前から宗教やそれに近いものに凝るケースが多かった。現役時代は「整体師に洗脳された」とウワサされ、その後、兄の元若乃花(元横綱)と断絶。現在、貴乃花部屋が大阪場所の宿舎にしているのは、京都にある新興宗教団体の建物だ。貴乃花理事はこの宗教団体が出した本に推薦文を寄せ、毎年節分の豆まきにも参加している。
■裏金顧問の暗躍
すっかり浮世離れしている貴乃花理事だが、しかし、周囲の動きを見る限り野望を捨てたわけじゃない。野望とは背水の陣で狙ったはずの、理事長の座を手に入れることだ。
もっか貴乃花理事の周囲では、再びこの親方を担ごうという動きが活発化している。そのひとつが、亡き千代の富士の後を継いだ九重親方(元大関千代大海=40)の籠絡だ。
理事復帰を果たせないまま、7月31日に無念の最期を遂げた千代の富士。そもそも理事から引きずり降ろしたのは、貴乃花理事を担いでいた裏金顧問だ。千代の富士は顧問がパチンコ業者の代理店関係者から裏金をもらっているシーンを収めた動画が流出していることに驚き、当時の北の湖理事長に報告。これが顧問の逆鱗に触れた。千代の富士が自分を追い落とすために動画を流したと激怒し、協会ナンバー2の事業部長どころか理事から蹴落とした。そうやって先代を放逐しながら、跡目を継いだ現九重親方にはアレコレと吹き込み、抱き込んでしまったのだ。