コロナ後リモートマッチ 再開開幕で問われる指揮官の手腕
新型コロナウイルス禍で日常生活に多くの制約が課せられたが、6月19日から都道府県をまたいだ移動自粛もクリアになり、ようやくプロ野球も今シーズンの開幕を迎えた。<ステイホーム>の期間中は、フェイスブックなどSNSで<お気に入りの本を内容を明かさないで紹介する>や<若かりし頃の思い出の写真を探し出して紹介する>リレーが目立った。
私の場合は、高校時代の懐かしい手紙を発見したことが一大トピックスとなった。
在籍していた無名の都立高サッカー部には指導者(監督)がおらず、先輩から受け継いだ練習方法をひたすら繰り返すだけだった。ボールを使った練習はシュート練習かクリアの練習くらい。物足りなさを感じる毎日だった。そこでサッカーの練習方法に関する本を探してみた。あまり選択の余地はなかった。メキシコ五輪銅メダリストの岡野俊一郎氏(元日本サッカー協会会長)の『サッカー教室』(鶴書房)と高校3冠を達成した静岡県の名門・藤枝東高校の監督の長池実氏の「サッカー教室」(講談社)くらいしかなかった。
岡野氏の本はキック、トラップ、ドリブル、フェイント、タックルなど個人技の紹介が中心。長池氏の本には個人技に加えてエリアを区切ってのグループ戦術、チーム戦術なども紹介されていた。