Jリーグは感染者増とケガ人増との折り合いをどうつける?
NPB(日本野球機構)とJリーグによる「第9回新型コロナウイルス対策連絡会議」(ウェブ会議システム)が8日に開催され、終了後にメディア向けの記者会見がオンラインで実施された。
プロ野球、Jリーグともに開幕・再開の日時が確定した後にコロナ感染者が出ているが、同会議専門家チームは「今後は定期検査と緊急対応検査の2通りを実施する。定期検査のペースはJリーグが2週間に1回、プロ野球は月に1回が妥当とする」と答申した。プロ野球、JリーグともにPCR検査を積極的に行いつつ、予定通りのスケジュールで進めていく。
■週2試合の強行日程
Jリーグは4カ月の中断期間をはさみ、1カ月に満たない全体練習を消化した後、週に2試合ペースという強行日程をこなしていく。そうしないと今季のスケジュールが今年中に消化できないからだ。
「言うまでもないことですが、そんなタイトな状況になると選手たちはコロナに感染する危険性は増し、それと同時にケガ人続出のリスクも背負うことになる。すぐに夏場を迎え、高温多湿の中でのプレーにヘトヘトになりながら、コロナ感染の恐怖とも闘うことになる。選手はフィジカル的にもメンタル的にも大きな負担を強いられる」(サッカー関係者)
今月に入ってJ1名古屋のFW金崎が陽性と判定され、7日にはGKランゲラックの感染が判明した。どのチームも急ピッチで仕上げなければならず、再開までにケガ人続出の事態もあり得る。前途多難である。