阿炎“キャバクラ引退届”の謎 錣山親方の暴走に協会も困惑
「時期が悪かったとはいえ、言ってしまえばキャバクラに行っただけ。これで引退する必要なんてありませんよ」
5日に引退届を提出した阿炎に関し、ある親方が首をかしげる。
7月場所中のキャバクラ通いがバレて、謹慎中の阿炎。新型コロナ対策に神経を割いていた協会が、軽率な行動に激怒したのは確かだ。阿炎の処分については、6日の理事会で話し合われる予定。
冒頭の親方は、「聞いたところによれば、執行部も引退勧告なんてさらさら考えてなかったそうだ」とこう続ける。
「1場所出場停止処分とか、せいぜいそれくらいだったはず。にもかかわらず、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)が引退届を持ってきてしまった。考えてみれば、おかしな話だよ。仮に阿炎が土俵を去ることで不始末の責任を取ろうとしたとしても、親代わりである師匠が厳しく指導したうえで説得し、引き留めるのが普通だ。にもかかわらず、錣山さんは『とりあえず本人がこう言っているから……』と、いきなり引退届を持ってきて、協会に弟子の処遇を丸投げしてしまった。責任放棄の末の暴走だよ」