規格外ルーキー笹生優花を徹底解剖 キャップ“刀”の意味は
■展望
アマチュア時代からフィリピン代表として世界中で戦ってきた笹生は、言葉に不自由しない米女子ツアーに主戦場を移すのが目標だ。ただ、コロナ禍で米LPGAも来季出場権を争うクオリファイングトーナメントを開催しない。日本で勝ちまくって世界ランキングを上げて海外進出のチャンスを狙うことになる。
いま国内3戦で2勝をマークして勝率6割6分。賞金ランク(約5904万円)だけでなく、平均ストローク(68・5)、パーオン率(79・7%)、パーセーブ率(92・4%)、平均バーディー数(4・72)、パーブレーク率(27・2%)、イーグル数(2)といずれもランク首位に立つ。
今年初めの世界ランキングは281位(1月6日)だったが、NEC軽井沢72とニトリレディスを連勝し、76位(8月31日)と初めてトップ100入り。フィリピン選手最高ランクであり、開催されれば東京五輪出場は確実だ。
メジャーは世界ランクで出場資格が得られ、全英AIG女子オープンは50位内、ANAインスピレーションが30位内、全米女子オープン75位内、エビアン選手権40位内と笹生のメジャー出場チャンスは着々と近づいている。米ツアー選手にも負けない飛距離を武器に持つ笹生は、海外でも好成績を残して、あっという間に日本ツアーを卒業するはずだ。