飛距離は男子並み…笹生優花が早める女子プロの“世代交代”
【ニトリレディス】第1日
昨年のプロテストに合格し、今季ツアーが始まってからの国内2戦は「5位」「優勝」と衝撃的なプロデビューを果たして注目を集めるルーキーの笹生優花(19)。今週も首位と2打差、5アンダー2位と好発進だ。
イン発進の初日は、13番パー5の2打目にスプーンで残り225ヤードをピンそば90センチにつけて楽々イーグル。15番でボギーをたたくも、折り返してからのアウトは3連続を含む4バーディー、ノーボギーとスコアを伸ばした。
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「こんないいスコアが出るとは思っていなかったので大満足です」(笹生)
ヘッドスピード46・5メートル。女子ツアーでは並外れたパワースイングについて小暮博則プロがこう解説する。
「280ヤードを超えることもあるケタ外れのドライバー飛距離のパワー源は、体重の220%以上の地面反力にあります。インパクトで下半身を大きく蹴り上げることでヘッドスピードを加速させる能力がずばぬけています。テークバックでは体重の9割が右足に乗って、ダウンから左足にウエートシフトするのですが、その際に上体が突っ込んでいません。背筋や体幹の強さがあり、ターフの取り方を見ても日本の女子プロには見られないパワーヒッターです」
女子ツアーは渋野日向子、畑岡奈紗、河本結ら「黄金世代」の活躍によって世代交代が一気に進み、昨年は30歳前後の女子プロの引退が相次いだ。
男子プロ並みに飛ばす“怪物”笹生がこれから活躍することで、「もう、ついていけない」と、女子ツアーの世代交代はさらに加速しそうだ。