<C大阪編>香川や南野の系譜に連なるFW中島元彦に今季注目
「シーズンを通して常に攻撃的に戦う」
8年ぶりにセレッソ大阪に復帰したクルピ監督は力強く宣言した。2017年度に天皇杯とルヴァン杯を制した尹晶煥監督、19、20年にJ1で5、4位の好成績を残したロティーナ監督の守備重視路線からの進化は成功するのか。
「尹さん、ロティーナの守備を継続しつつ、レビーの攻撃サッカーが融合できれば一番いい」
今季から新たに3年契約を結んだ主将MF清武弘嗣が言うように、セレッソは強固な守りと華麗な攻撃をあわせ持つ集団への転換を図っている。
1月31日から2月13日までの宮崎キャンプではトレーニングマッチ4試合を消化。最初の徳島戦を見ると、清武やMF坂元達裕ら昨季の主力がそろって出場した前半は完成度の高さを印象付けたが、新戦力中心の後半はもろさも感じられた。
特に守備はヨニッチを筆頭に主力3人が移籍。「一緒に組んでいた頼りになる存在がいなくなってチーム的にも大打撃」 昨季J新人王のDF瀬古歩夢も言う。新加入のDFチアゴの入国は新規入国制限措置でかなわず、DF進藤亮佑らがケガ。DFダンクレーも合流から間がない。「自分が穴を埋められるかがカギ」と自覚を口にする瀬古のパフォーマンスが、まずは気になる。