千葉へ本拠地移転でも鮮明に覚えている川崎球場の思い出
病院での診断の結果、骨折には至らなかったものの、重度の捻挫と診断された。歩くことはまだしも、少し走っただけで激痛が走った。二軍でのリハビリは避けられない状態だったが、過去には骨折をしても、膝が完治しない状態でも試合に出続けた自負があった。レギュラーである私が新生ロッテの開幕メンバーから外れるわけにはいかないと思っていた。
「本当に足は大丈夫なのか?」と心配する八木沢さんをよそに、私は「大丈夫です。試合に出してください」と、出場を直訴した。
開幕から数試合はおもしろいようにヒットが出た。しかし、10試合を消化したあたりで、状態がガクッと落ちた。走れない状態が続いたことで、下半身が弱くなり、左右どちらの打席でもどうやって打てばいいのか、全くわからない状態に陥ってしまった。 (つづく)