ピクシーは意欲満々だが…日本代表監督就任を阻む懸念材料
Jリーグで一時代を築いた男が、欧州屈指のテクニシャン揃いの母国セルビア代表チームを率いてやって来た。J名古屋の司令塔として通算184試合・57得点。指揮官として2010年のJリーグを制したストイコビッチのことである。
11日に神戸で行われた日本代表(FIFA世界ランク28位)―セルビア代表(同25位)戦は、互いに決定打を欠いたプレーに終始し、ゴールも日本が後半3分、右CKから右MF伊東が右足ボレーで押し込んだシーンだけ。見せ場の少ない<緩い>試合となった。
そんな中で圧倒的な存在感を示したのが、日本でスターの地位を確立したストイコビッチだ。
スラッとしたスタイルに端正なマスク。現役時代のニックネームは「ピクシー(妖精)」。さすがに56歳とあって腹回りはデップリし、顎回りの肉もたるんだが、仕立ての良いスーツを着こなし、テクニカルエリアからオーバーアクション気味に指示を送る姿は「現役時代、監督時代ともに日本人女性にモテモテで大変だった」(放送関係者)ことをほうふつとさせた。