巨人が松田宣浩獲得、FA交渉解禁も苦戦必至…原監督が「重大発表」で隠したいもの
巨人は11日、今季限りでソフトバンクを退団した松田宣浩(39)との契約が合意したと発表した。
17年目の今季は、43試合で打率.204、0本塁打と不本意な成績に終わった。ソフトバンクから来季の構想外を伝えられ、他球団への移籍を目指していた。
一方の巨人は「右の代打要員」「ムードメーカー」「一、三塁のサポート役」として、獲得に向けた調査を進めていた。松田の巨人入りはシーズン終了後に一斉に報じられており、すでに周知の事実となっていたが、原辰徳監督(64)は10日の球団公式インスタグラムのライブ配信で「見ている人にニュースを投げかけちゃおうかな」と告知。「近いうちに、かなりのベテランの野球経験を持っていて、ジャイアンツにはとても必要な戦力として、新たな選手を近いうちに重大発表しようと計画しています」と宣言したから、「え? 誰か大物をFA補強するの?」「いや、松田のことでしょ」「マッチなら何でもったいつけてんの?」などと、ネット上がザワつく事態となった。
さる球界関係者がこう言った。
「ソフトバンクを戦力外になった39歳の松田獲得を原監督が『ニュース』などと言ってもったいぶったのは、FA戦線で巨人が調査を続けていた西武・森、オリックス・伏見の2人が、いずれも他球団移籍を選ぶ可能性が高く、苦戦を強いられていることが大きい。FA全敗危機を覆い隠すべく、FA交渉解禁日となったこの日に合わせて発表したともっぱらです。ただ、『右の代打がいない』とは言うが、松田の他に40歳の中島が残り、もうすぐ38歳の長野の復帰も決まった。球団が『若手育成』を掲げる中、『方針と逆行している』との批判があるのも事実です」
確かに「FAの惨敗隠し」なら、この日に発表した意味はあるというものだが……。