イングランドの眠れる獅子ラッシュフォードが母国を56年ぶりのW杯制覇に導くか
スリーライオンズのエンブレムを左胸に掲げた「眠れる獅子」の覚醒はホンモノだろうか?
カタールW杯グループB組・ウェールズ戦(日本時間30日午前4時キックオフ)で2ゴールを挙げ、チームの勝利とB組首位通過の原動力となったFWラッシュフォード(25)のことである。
「バトル・オブ・ブリテン」と呼ばれて注目を集めた一戦は、FIFAランク5位のイングランドが、同19位のウェールズ相手に序盤から試合を優位に進めた。
試合が動いたのは後半5分だった。
3トップの左で先発したラッシュフォードが、相手ゴールやや左・距離25㍍のFKをズバッと決めたのだ。
その1分後には、イングランドのエースFWケインが右サイドから絶妙クロス。これを22歳FWフォーデンが左足で押し込んだ。
後半23分、ウエールズの息の根を止めたのが、先制点を奪ったラッシュフォードである。
自陣右サイドからのロングボールを相手右サイドで受けたラッシュフォードが、ドリブルで持ち込んで左足でフィニッシュ。ボールは相手GKの股間越しにネットに突き刺さり、これでウェールズの選手は完全に意気消沈。イングランドが力の差を見せ付け、ブリテン対決を完勝劇で制した。