イングランドの眠れる獅子ラッシュフォードが母国を56年ぶりのW杯制覇に導くか
2018年ロシアW杯は3位決定戦を含めて6試合に出場したが、チャンスに絡むシーンも少なくて無得点に終わった。2019年以降は欧州選手権、ネイションズリーグで不発続き。一時期は代表メンバーから外れることもあり、カタールW杯メンバー入りは「登録23人が26人に増えたおかげ」と言われた。
こうした状況に危機感を憶えたラッシュフォードは、以前よりもアグレッシブなプレーを見せるようになり、それが大会初戦・イラン戦のゴールとなって実を結び、ウェールズ戦の2ゴールにも繋がった。
身長186センチ・体重75キロの堂々たる体躯。足元技術、スピード、ドリブル突破力、ヘディングの強さ、強靭なフィジカルコンタクト……とすべてが一線級。プロデビューした当時、イングランド代表の先輩FWであるドワイト・ヨークから「ストライカーに必要な資質の全てを兼ね備えているストライカー」と最大級の賛辞を贈られた。
イングランド代表の愛称「スリーライオンズ」は、イングランド王室の紋章に由来したイングランド・サッカー協会のエンブレム「3頭の獅子」が元になっている。
長い眠りについていた獅子が、ついに眠りから覚めたイングランド代表。2回目のW杯制覇が、ついに現実のモノとなるか。