森保J激闘125分も4度目“8強の壁”に散る…お粗末PK「3本失敗」で露呈したひ弱さと経験不足
「PK戦になってしまったことが敗因」と遠藤航
「PK戦は『蹴りたい選手から蹴っていく』スタイルだったようだが、1番手の南野は、完全にビビった状態でのキックだった。ミスショットが甘いコースに飛んだ。この南野のミスに三笘も吉田も影響を受けた。メンタル勝負といわれるPK戦で日本の選手は、ひ弱さをあらわにしてしまった」(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)
グループリーグE組で優勝候補のドイツとスペインを撃破。世界をアッと言わせた森保ジャパンは、歴史的なジャイアントキリングを連発した余勢を駆り、決勝トーナメントを勝ち上がってサッカー強国の仲間入りを果たす絶好機だった。
試合後、MF遠藤航(29=シュツットガルト)は「PK戦になってしまったことが敗因」と言ったが、その通りだろう。前半43分にFW前田大然(25=セルティック)が先制点を奪いながら後半10分、集中力が途切れたところにヘディングで同点弾を決められた。
「右からのクロスは、一度マイナスに戻してからの単調な軌道だった。ボールの落ちどころにはCBの吉田も冨安もいたが、マークがズレてフリーでヘディングシュートを決められた。防ぐことのできた場面だけに不用意だった」(メキシコ五輪得点王・釜本邦茂氏)