森保J激闘125分も4度目“8強の壁”に散る…お粗末PK「3本失敗」で露呈したひ弱さと経験不足
日本には「勝ち切るだけの力がなかった」
日本は失点後に三笘と浅野を同時投入。29分にMF鎌田大地(26=フランクフルト)とDF酒井宏樹(32=浦和)をチェンジ。42分には延長を見据えてMF堂安律(24=フライブルク)に代えて南野を、延長後半頭にはMF守田英正(27=スポルティング)に代えてMF田中碧(24=デュッセルドルフ)を送り出して2点目を狙っていった。
「森保監督は就任後、3DFや5DFをほとんど試してこなかったが、9月のドイツ合宿から戦術を変更。W杯本大会で5DFと3DFを本格的に導入し、ドイツ戦とスペイン戦では結果が伴ったとはいえ、この日はドイツほどプレスをかけてこず、スペインほどボールを回してこないクロアチアを相手にゆさぶりをかけながら攻め入ることができなかった。勢いは日本にあった。しかし、クロアチアの焦らずに自分たちのペースで試合を展開していく力、攻め込まれても冷静に対処する経験値の高さなどに日本はてこずり、勝ち切るだけの力がなかった」(元ワールドサッカーグラフィック編集長・中山淳氏)
延長前後半にPK戦も含めた125分の激闘だったが、まだまだ日本は発展途上ということだ。