ビーチサッカー代表 大会前日にタイ入りした若手に「相手エリアでチャレンジャーになれる」と大黒柱オズ激励
ビーチサッカー日本代表が16日、タイ・パタヤで開幕した「AFC ビーチサッカー アジアカップ 2023」の初戦・インドネシア戦(現地時間17日午後6時30分キックオフ)に向け、試合会場に隣接したサブグランドで前日練習を行った。
選手兼監督の茂怜羅オズ(36)を中心にGK2人、FP10人の登録メンバー計12人が、現地午後4時開始の練習に出そろった。
もっとも、9日にタイ入りした時のメンバーから、ひとりのFP選手が入れ替わった。
36歳のベテランFP奥山正憲が13日夕方に負ったケガによって戦線離脱し、日本からラソアペーゴ北九州所属のFP伊藤龍之介(24)がタイに呼び寄せられたのである。
「14日の午前11時でした。自宅でリラックスしていたら電話が入り、招集の可能性があることを知らされ、それから仕事の休みの手配などを済ませ、15日の午前4時30分に自宅を出発し、羽田空港経由で15日の午後9時30分にチーム宿泊先のホテルに到着しました」(伊藤)
2月の第1次沖縄合宿に呼ばれたが、同月の第2次沖縄合宿は招集されず、今回のアジアカップのメンバーからも外れた。
当然のことながら、砂の上での戦闘モードから離れ、生活モードに気持ちをスパっと切り替えて日常を過ごしていたはずだ。
しかし、大会開幕前日の現地入りで仮に体調に不安を抱えていたとしても、それを周囲に感じさせることなく、持てる力のすべてを出し尽くすのが、日の丸のユニフォームを背負った選手の務めである。
「アジアカップ出場はなくなったな、という気持ちでいましたが、呼ばれたからには、自分のやるべきことはひとつしかありません。日本が勝つために全力で戦うこと、です。若さとアグレッシブさを前面に押し出し、持ち味である攻撃面ではオーバーヘッドやボレーシュートを積極的に放っていき、勝利に貢献したいと思います」(伊藤)