慶応103年ぶり決勝進出のカラクリ…長髪OK、短時間練習、声出し禁止、厳しい授業、寮なし
慶応(神奈川)が21日の準決勝で土浦日大(茨城)を破り、1920年の第2回大会以来、103年ぶりの甲子園決勝進出を決めた。
107年ぶりの優勝を目指し、23日の決勝で史上7校目の夏連覇を目指す仙台育英(宮城)と戦う。今春センバツ初戦で対戦し、タイブレークの末に1-2でサヨナラ負けを喫している因縁の相手だ。高校球界関係者がこう言った。
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「慶応が以前、仙台育英と練習試合をした時、新幹線移動で仙台へ遠征して『さすが慶応』と仙台育英の関係者を感心させたことがある。普通、高校の野球部は、少しでも節約をするため、マイクロバスなどを使って移動することが多い。横浜ー仙台間は遠いけど、普通、往復『2万円』を負担するのは厳しい家族もありますから」
そんな慶応ボーイズは、神奈川大会で東海大相模、横浜、甲子園では広陵(広島)、沖縄尚学といった全国制覇の経験のある強豪校を次々と破る快進撃を見せてきた。中学生のスカウティングのやり方が変わったことも無関係ではない。横浜の元部長・小倉清一郎氏は日刊ゲンダイのコラムで「慶応高の推薦入試の評定基準(学校の成績)が下がったことで、U15日本代表やジャイアンツカップのような全国大会に出場するような有望中学生が多く受験できるようになったと聞きます。野球だけがうまくても入学できないが、勉強の基準が下がった途端、野球部が強化された印象はあります」と指摘していた。