オリ山本由伸「7失点KO」の内幕 阪神にクセ盗まれたか…メジャーの評価もダダ下がり?
史上初の3年連続「投手4冠」の山本由伸(25=オリックス)にしては打たれ過ぎだろう。
■阪神にクセを盗まれていた可能性
28日の日本シリーズ初戦は5回と3分の2を投げて10安打7失点。「初戦のマウンドを任せていただいた中で、役割を果たせなかったことが悔しい」と肩を落としたのは試合後の本人だが、「阪神サイドに投球時や牽制のクセを盗まれていた可能性もある」とは放送関係者。
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初回は1死一塁、打者森下の場面で、一塁走者の中野拓夢が盗塁を仕掛けて三振ゲッツー。両軍無得点の五回は佐藤輝明が無死から中前打で出塁、続くノイジーの初球に二盗を決め、この回4得点の口火を切った。佐藤輝の単独スチールはサインかと聞かれた岡田彰布監督は「まだ、試合あるんで言えない」と言いながら、山本対策に関しては「6月の交流戦でやられているんで」「対策というか、ビデオとかは見た」と話した。
「史上最強の助っ人」といわれたバースは、日刊ゲンダイのインタビューで「日本の選手たちはメジャーリーガーよりも深く、熱心に研究している。例えばワインドアップのときの投手のグラブの位置によって、このときはファストボールがくる可能性が高いと……。投手のクセをつかむのは日本に来てから学んだ。周りの選手がやっていることを自分でもやるようになって、すごく助かった」と話している。
岡田監督も平田ヘッドコーチも当時、バースの言う「周りの選手」だった。彼らが現役時代、実際に投手のクセを盗んでいたかはともかく、初回にいきなり失敗した盗塁を再び、しかもシーズン7盗塁の佐藤輝が単独で仕掛けたのも、中盤の2イニングだけで山本から8安打を放ったのも、配球の傾向などはもちろん、阪神サイドが投球時や牽制のクセを把握していたとすれば納得だ。