森保監督とコーチ陣にチーム内から不満…不協和音解消をDF長友に“丸投げ”の前途多難
「優勝候補に挙げられた1月のアジア杯で8強止まり。代表のコーチ陣と選手との間にスキマ風が吹いていたことも要因です。ギクシャクとした雰囲気を立て直すため、FC東京の37歳DF長友佑都を1年4カ月ぶりに代表入りさせた。これがかえって不協和音を際立たせている」とサッカー関係者がこう続ける。
「攻撃担当でヘッド格の名波浩、攻撃担当の前田遼一、守備担当の斉藤俊秀の各コーチ陣に対して欧州トップで日々もまれている選手たちは、緻密さに欠ける練習内容や選手交代のタイミングなどに不満を感じている。それが、先のアジア杯でのスポルティングMF守田の『もっと(ベンチは)指示をしてほしい』という“采配批判”につながり、遠藤や久保らも同様の発言をしているといわれている。そんなよどんだ空気を天真らんまんな長友のキャラクターで打破しようとする森保監督の<安易な丸投げ的体質>にも不平不満が募っているようです」
長友は37歳ながら、所属のFC東京では今季のJ1全4試合に先発出場し、代表招集直前の16日の福岡戦では、J1で14年ぶりとなるゴールを決めている。奮闘しているとはいえ、代表ではベンチ要員。これまでも実質的には戦力外ながら、チームの取りまとめ役として代表入りした選手はいる。02年日韓大会のFW中山雅史、DF秋田豊、10年南ア大会のGK川口能活、22年カタール大会のGK川島永嗣らがそうだったが、いずれもW杯本大会での事例だ。