著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

金欠パドレス率いるシルト監督の正体 アマ出身から這い上がり、金満ドジャースを最後まで苦しめた

公開日: 更新日:

 ここ数年、プロの世界で一度もプレーした経験のない大学野球の投手コーチや打撃コーチがメジャー球団のコーチとして採用されるケースが増加している。

 しかし、監督に就任するケースはそう多くない。30球団制になった1998年以降では、プロでのプレー経験のない監督はジョン・ボールズ(マーリンズ)、カルロス・トスカ(ブルージェイズ)、デーブ・トレンブリー(オリオールズ)、マイク・シルト(カージナルス、パドレス)の4例があるのみだ。彼らは、どのような経緯でプロの世界に入り込み、メジャーの監督に上り詰めたのだろう?

 唯一の現役監督であるパドレスのシルト監督(56)は、大学のチームでプレーしたあと、まず高校のコーチに就任。将来性のある人材を見抜く能力があると評価されてカージナルスのスカウトに採用されプロの世界に入った。その後はマイナーの指導者に転じて1A級の監督を振り出しに、2A級、さらには3A級の監督に出世。3Aで成功後、メジャー球団(カージナルス)に呼ばれてベンチコーチに就任した。18年7月に当時のマシーニー監督が成績不振で更迭された際、監督代行に指名され、翌年から正監督になった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動