著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

米女子ツアー最終予選通過者はこれで万々歳ではない 1年目に待ち受ける長距離移動、食事の苦労、酷暑

公開日: 更新日:

 メジャー大会の華やかな雰囲気やコースの難しさは経験した者にしかわからず、世界最高峰のツアーで揉まれている選手の集中力や技術の高さも肌で感じることができます。その「わくわく感」は大いなる刺激となり、「私もメジャーで勝ちたい。世界で戦ってみたい」と駆り立てるのでしょう。

 その米女子ツアーは来季、創設75年を迎えます。今季同様、全35試合が組まれ、賞金総額は1億3100万ドル(約200億円)。大会賞金は過去4年間で6200万ドル(約93億円)以上のアップです。高額賞金は魅力ですし、移動の航空券や現地のホテル代を負担してくれる大会も増えました。

 しかし、男子のPGAツアーのように莫大な放映権は入らず、女子ツアー自体の財力は潤沢ではありません。世界各地を転戦するのは、資金力のある有名な企業に大会スポンサーになってもらうことが大きいのですが、その分、長距離移動や食事面での苦労が多く、体調管理が難しいという側面は否めず、近年の酷暑がそれに拍車をかけています。

 今季、米女子ツアーで新人賞を獲得した西郷真央が出場したのは29試合。最優秀選手に選ばれたN・コルダは毎年20試合未満です。体調管理のためには、欠場試合もつくらなければなりませんが、Qシリーズ通過組の1年目にそんな余裕はないでしょう。それでも古江は1年目の2022年に初優勝をあげた。夢を抱く者に「不可能」はありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及