新横綱豊昇龍が歴史的屈辱の4敗目で休場…自身も懸念していた昇進達成後の不安、虚無感が背景に
取組直後は追いすがる報道陣を手で制した。
大相撲3月場所9日目(17日)、横綱豊昇龍が平幕一山本に敗れて2連敗。早くも4敗目となり、優勝争いから大きく後退。18日から休場することになった。右肘の状態が悪化したうえ、頸椎捻挫で2週間の加療が必要だという。8日目の高安戦で右肘を痛めたようだ。
初日は、新横綱としては1995年貴乃花以来の黒星発進。8日目には好調を維持する元大関高安に敗れた。中日までに3敗を喫した新横綱は平成以降初の屈辱である。
この日も、格下相手にらしくない相撲で今場所3つ目の金星を配球。これも、64年3月場所の栃ノ海以来61年ぶりの不名誉記録という。
NHKで解説を務めた西岩親方(元若の里)が、「立ち合いで張って、上手を取る安易な相撲というか…。もっと厳しい立ち合いで攻める相撲をとったほうがいい」などと苦言を呈したほど。自身初の金星となった一山本は取組後、「立ち合いは張り差しと思っていた」と話すなど、手の内を見透かされる始末だ。