早実・和泉実監督が語る進路事情「プロ志向の子が増えて、他の強豪大に進むケースも」
──近年は早実から早大に進学せず、清宮や野村(現西武)、昨秋ドラフトでソフトバンクに4位指名された宇野のように直接プロに行く子も増えています。
「昔とは志向が変わってきていますよね。10年、15年前は、それこそ『まずは早大に進学してから』というケースが多かった。近年は勉強も野球もできて、その上で他の強豪大学に行く子もいます。おそらく、プロ志向の子が増えてきているのではないか」
──親御さんは反対しないのですか?
「もちろん、保護者の方は大学を出てほしいと思っているでしょうけど、最終的には子どもの決断を応援するものですよ。僕らにしても、必ず進学しろ! というわけではありません」
──和泉監督は直接プロ入りと進学、どちらがいいと思っていますか?
「そりゃ僕は早大出身ですから(笑)。よほどのことがない限り進学できますし、大学野球部に『こんな子がいます』と紹介もします。大学のグラウンドを借りて練習することもあるので、(早実の部員が)大学と接する機会は他校よりも多い。それでも在学中に(プロなど)周囲の評価が変わったり、違う世界に行きたい、という子に『それはやめろ』とは言えませんよ。あくまで本人の人生ですから」