浦和実・辻川監督「浦学とは過去通算2勝50敗くらい。昨秋勝てたのは奇跡ですよ」

公開日: 更新日:

辻川正彦監督(浦和実/59歳)

 激戦区を制し、春夏通じて初の甲子園出場を果たしたのが、明日22日出場の浦和実だ。昨秋の県大会は強豪の聖望学園や浦和学院を下して優勝。関東大会は準決勝で横浜(神奈川)に敗れはしたものの、2-3の接戦を演じた。1988年に就任した辻川監督に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──就任当時はグラウンドも河川敷だったそうですね。

「学校から車で1時間ですよ。僕が部員を乗せてグラウンドまで送って、帰りも学校まで乗せて帰る。練習時間は長くて1時間半ほどでした。今は専用グラウンドがありますが、そこも学校から自転車で30~40分。打撃練習もケージの中だけ。以前はフリー打撃もしていましたが、民家の瓦にぶち当たったりして、さすがにまずいなと(笑)」

 ──練習試合などは組めたのですか?

「最初は結構断られました。知名度もなく、抽選会に行っても知り合いもいない。監督・顧問の飲み会があっても『はい、若いのは向こう』と、手で追い払われるように隅っこに行かされた。そこで2、3時間、誰とも話さず、自分でお酒をついで飲んで……。なんだろう、『ちくしょう!』って思いますよね。見返してやろうとか。その辺が僕の原点だと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 9

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  5. 10

    巨人のプロスペクトだった秋広優人放出の波紋…ファンからは非難噴出、古株スカウトも「余波」懸念

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及