「レイチェル・カーソンはこう考えた」多田満著

公開日: 更新日:

 レイチェル・カーソンは、半世紀も前に化学物質の生態系や人間への影響を警告した名著「沈黙の春」の著者。「環境問題の古典」ともいわれる同書をはじめ、カーソンの一連の作品を読み解きながら、彼女が次世代に伝えようとしたメッセージの核心を解説するテキスト。

 海洋生物学者として米内務省漁業局に勤務していた彼女は、海辺や大海原、海底で暮らす生き物について書いた「潮風の下で」で作家デビュー。この作品で描かれる生物の多様性をはじめ、環境問題を初めてグローバルな視点で捉えた「沈黙の春」、地球の美しさと神秘を感じとることの意義と必要性を伝える「センス・オブ・ワンダー」など。決して古びることのないその環境思想を学ぶ。(筑摩書房 780円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」