銭湯の外観がお寺風なのは関東大震災の影響

公開日: 更新日:

 電気ポットやホットプレートなど加熱する機器は、コードが磁石式になっていて、くっつくタイプのものが多い。あれ、いったいなぜなのか知っているだろうか。答えは、足を引っかけた時にコードがすぐに機器から外れるようにするため。機器本体ごとひっくり返ってやけどをするのを防ぐためなのだ。

 私たちの身の回りには、“いったいなぜだろう”と思いつつ、知らないままで過ごしているものも多い。

 話題の達人倶楽部編「1分で相手を引き寄せる雑談のきっかけ1000」(青春出版社 2000円+税)では、そんな疑問を1000個収録している。

 最近ではビルの中に造られたスーパー銭湯も増えているが、昔ながらの銭湯の外観を見てみると、多くがお寺風の造りになっていることに気づく。しかも、特に東京周辺にはそのような建物が目立つ。その理由には、大正12年に起きた関東大震災が関係しているという。地震によって東京中の銭湯が甚大な被害を受け、市民生活にも大きな影響を与えた。

 そこで大活躍したのが、津村亨石という大工。津村は宮大工の技術を持っており、地震が来ても壊れにくい建物をと考え、お寺の造りを採用したのだという。立派な瓦屋根を持つ銭湯の評判は口コミで広がり、次々にお寺風の銭湯が増えていったというわけだ。

 夜間、飛行機が着陸する際に機内の照明を消すことが多いのは、事故が起きて外に脱出する際、機内が明るいままだと目が暗さに慣れずに脱出用シューターを滑り損ねる恐れがあるため。雨が降る直前の雲が濃い灰色になるのは、雲の粒が大きくなって太陽光を反射しにくくなるため等々、誰かに話したくなる会話のタネが満載。会社で、家庭で、話してみては。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり