朝寝坊でもOK 首都圏お手軽50登山コース

公開日: 更新日:

 秋の行楽シーズン真っただ中。たまには山登りでもして自然の景色を満喫したいと思う一方、日々の仕事が忙しい分、休みの日ぐらい朝はゆっくり寝ていたいという気持ちもある。

 しかし、登山は何もハードなものばかりではない。朝寝坊をしても、夕方に用事があってもサクッと行って帰ってこられる山もある。

 石丸哲也著「東京発 半日ゆるゆる登山」(山と溪谷社 1000円+税)では、そんな手軽な登山コースを紹介している。

 紅葉も楽しみたいなら、鎌倉アルプスがお勧めだ。東京駅からJR横須賀線で55分。標高159メートルの大平山は、例年11月下旬から12月上旬ごろが紅葉の見頃である。鎌倉駅から桜やつつじの名所である参道の若宮大路、または食事処などが集まる小町通りから源氏の氏神である鶴岡八幡宮を経て、源頼朝が岩手県の中尊寺を模して建立したとされる永福寺跡で瑞巌寺への道を分け、獅子舞の谷に向かおう。

 この谷にはイチョウの大木とイロハモミジの林が茂り、鎌倉随一とされる黄葉・紅葉が一度に楽しめる。ここまでに至る道は切り通し状で、ちょっとした秘境の趣まであるという。行程はおよそ7キロで、所要時間は2時間30分といったところだ。

 一方、探検気分も味わえるのが、三浦半島の逗子市・葉山町・横須賀市にまたがる通称・三浦アルプス。新逗子駅から徒歩15分、標高は208メートル、山地の規模としても東西7キロ、南北4キロとこぢんまりしているが、樹林がうっそうと茂り、林下にはシダも群生している。街なかからすぐの低山とは思えないほどの山深さが感じられるだろう。

 本書では気軽な登山が毎週楽しめるよう50のコースをピックアップ。今度の週末にでも出かけてみては。

【連載】ニュースこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド