公開日: 更新日:

 コロナ禍で著しく低下したのが“おしゃれ力”。コロナ以前も、とりわけおしゃれだったわけではないが、いわゆる、おうち時間の増加でリラックスした装いばかりしていたせいか、再び人と会う機会が増えた昨今、改めて自分の服装を見てみると、そこはかとなく時代遅れでダサい……。

 そんなときに心を掴まれたのが本書。著者はバイヤーとしても活躍するメンズファッション指南の第一人者で、38パターンの“いまいちコーデ”をたった1分で、トレンドを取り入れた“おすすめコーデ”に変える方法を伝授してくれている。

 ページをめくるや否や、いつもやってしまいがちな“いまいちコーデ”を見つけた。それは、「黒のワントーンコーデ」だ。黒のシャツに黒のパンツに黒の靴というファッションは、色使いを気にする必要がなく、それなりに落ち着いて見えるのでよくやるのだが、当然なんの面白みもない上、海苔を張り付けたようなのっぺり感が拭えない。

 そこで本書では、同じ黒のニットのベストを重ね着せよとアドバイスしている。早速1枚購入し、いつもの黒ずくめにプラスして着てみたら……何だか突然イケてる感じに! 黒のワントーンには変わりないのに、綿のシャツにニットのベストと素材に変化がついたことで、メリハリが出て俄然おしゃれに見えるぞ!

 ほかにも、デニムシャツにはジーンズとスニーカーではなく、かっちりとしたスラックスと革靴を合わせるのがセオリー。白Tシャツは裾を出さずパンツに入れ込み、エナメルの靴やメガネなどの小物をプラスすると差別化できるなど、簡単にできる着こなし術がイラスト付きで解説されている。

 今年の春は、ちょっとおしゃれして出かけてみよう。 〈浩〉

(ポプラ社 1650円)

【連載】毎日を面白くする やってみよう本

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末