「夜更けより静かな場所」岩井圭也著
「夜更けより静かな場所」岩井圭也著
大学3年の遠藤吉乃は茂伯父さんがやっている古書店「深海」を訪れた。おすすめの小説はないかと尋ねたら、ロシアの作家、ソフィア・レプニコワの「真昼の子」を渡された。読んでみたらすごかった。
翌日、「深海」に行って、伯父さんがすすめた本を全部買った。だがマイナーな作品なので読んだ本の感想を分かち合う人がいない。
伯父さんが「読書会でも開いてみるか」と言う。深夜0時から2時まで! 10月上旬の土曜日の深夜、「深海」に行ってみたら、店内にいた人が振り向いた。同級生の真島くんだった。
深夜の読書会に参加したことで運命が動きだす人びとを描く連作小説。
(幻冬舎 1980円)