「90前後で、女性はこう変わる」樋口恵子、下重暁子著
「90前後で、女性はこう変わる」樋口恵子、下重暁子著
樋口は50代の頃、婦人運動家の加藤シヅエが自宅で転倒して骨折し、「立っていたら、ふわ~っと転んだ」というのを聞いて合点がいかなかった。だが、先日、樋口は何もない所でふわ~っと転んだ。下重が何かにつまずいたのか尋ねると、何かにつまずいて転ぶのが80代、何もない所で転ぶのが90代だと答える。
下重は75歳から3年連続で転んで骨折した。「3年連続」に樋口は驚くが、下重は手術嫌いのため、理学療法士に相談してリハビリで治した。88歳の誕生日に88本の深紅のバラを贈られて、こんなにたくさんバラをもらえるのなら年をとるのも悪くないなと思う。
1930年代生まれの2人が「年甲斐もなく」さまざまなことに挑戦して生きる楽しさを語るオモシロ対談。 (幻冬舎 1540円)