「工藤會事件」村山治著

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「工藤會事件」村山治著

 北九州に本拠を置く指定暴力団・工藤會は、暴力団追放運動に協賛する市民や企業を次々と襲撃。北九州市は「修羅の街」と化していた。しかし、2014年、組織のトップである総裁・野村悟とナンバー2・田上不美夫の逮捕にこぎつける。それも判決が確定した事件の再捜査という異例の手続きによるものだった。

 本書は、警察と検察による前例のない大掛かりな「頂上作戦」の詳細を追ったノンフィクション。

 2013年12月、北九州市漁協組合長の上野忠義が射殺される事件が発生。捜査が難航する中、地検の支部長が15年前に上野の実兄で同じく漁協組合長だった梶原國弘が工藤會の前身の組織の組合員に射殺された事件に着目。梶原事件の実行犯と野村らの共謀を示す証拠を見つけ、頂上作戦の端緒が開く。

(新潮社 781円)

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