園山真希絵「逆風の3年前」に受けた鶴太郎の“愛のムチ”
独特の感性と人生をテーマにした料理を作り上げる料理研究家・園山真希絵さん(37)。東京・恵比寿で完全紹介制の隠れ家レストランを経営する一方、料理番組はもちろん雑誌、新聞、料理イベントにも引っ張りだこ。そんな園山さんの心の支えとなっている人は――。
■普段はひょうきんなのに筆を手にすると別人
一言で言うなら「精神的な師匠」。それが片岡鶴太郎さん(60=俳優、画家)ですね。
初めてお会いしたのは9年ほど前。テレビ番組の収録か、もしくはオープンして間がなかった私が手掛けた最初の店「家庭料理割烹 園山」にご来店いただいたのかもしれません。
お話しすると意外や意外、私との共通点が多かったんです。例えば「シメサバが好物」「和菓子は粒あんが好き」といった嗜好や、「毎日の食事は旬の野菜や豆類、乾物が中心」とか。そして「かつてウエートがあったが、一念発起して体をシェイプアップさせた」「仕事内容をガラリと変えた」という過去……。つい話が弾みました。
それからは私が尊敬する三國清三シェフの「オテル・ドゥ・ミクニ」へ食事に行ったり、お互いのお薦め店へ一緒に食べ歩きするようになったのです。