高木美也子さん キャスター時代の“相棒”小西克哉氏に感謝
私が選ばれたのは、パリで大学生活を送ったことがある女子短大の助教授で、女性では珍しかったサイエンス系の知識をもっていたからのようです。
一方、小西さんはもともと裏方の同時通訳スタッフとしてニュース番組に携わっておられましたが、キャスターは初めて。テレビのレギュラーは初めての私とはある意味、素人同士だったのです。
それで、フランス語圏の情報や得意分野であるメディカルリポートなど、他のキャスターの方にはない特長を出すように気を付けました。そして、番組がスタートするや、意外と評判が良くて、当初「3カ月」という話だったのが、結局3年以上になりました。
■漫才のような掛け合い
どこが良かったのか? それは番組プロデューサーはじめ、10人ほどの小所帯のスタッフがうまく連携したことが挙げられます。私と小西さんのコンビでいえば、漫才のように掛け合いがうまくいったからじゃないでしょうか。
私がニュースを解説すると、小西さんがそれに合いの手を入れて、視聴者にわかりやすくかみ砕いて説明したり、「このニュースには僕がこう突っ込むから、こんなリアクションで解説してよ」といったフォローをよくしてくれましたね。