ボロアパートの横に諸星和己が…竹原慎二さんのド貧乏時代

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「1回負けたらもうおしまいだ!」って気持ちでした。

 2年後の95年に世界チャンピオンになった時は、社長がすごく喜んでくれました。もちろん、一番喜んでくれたのは家族。

 情けない話、うちのオヤジはギャンブルばっかやって借金つくったり、3年間も蒸発して家にいなかったりで、そのせいで、うちはド貧乏だった。

 僕もダメ人間っていうか、暴走族相手にいきがったり、人に迷惑ばかりかけていた。中学を卒業した時にオヤジが帰ってきて、中途半端なことをしてるダメな僕を見て、「ボクシングをやれ」と言ったんです。僕もそれまでの生活が嫌になってたから、ボクシングをやるために上京。ボクシングを頑張って、いい結果を出していくにつれて、オヤジも仕事を頑張るようになりました。だらしなかったアニキも、頑張るようになって。

 おふくろは前から働き者でしたけど、ボクシングを始めたことによって、家族が団結していきましたね。それが世界王者になって、一番よかったことだなと思います。ボクシングやってなきゃ、ヤクザになっているか刑務所に入っていたかもしれません。そのくらいダメでしたから(笑い)。

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